私は小さい頃から犬や猫が嫌いでした。
小学生の頃の経験は今になっても良くも悪くもさまざまなことに影響が出ている。
そのころ、近所で餌付けされた野良猫が留守中の家の窓を開けて入って食べ物を漁るということが、猫嫌いの近所界隈で問題になっていた。もちろんうちも被害を何度も被った。その度に部屋が汚れて母が文句を言いながら掃除をしていて、猫は迷惑をかける生き物という、悪いイメージがついていた。
そして、犬は、友達の家に大きな犬がいて、遊んでいる時に追いかけられたことで、それ以降苦手意識をもっている。
要は犬も猫も小動物については、好きではなく嫌いな部類で30年間生きてきたのに、この歳になって急に犬を飼うことになったのである。
2021年夏、犬は夫の実家から、それも急にやってきた。
帰ったら、夫は犬を抱いていた。(夫は私が犬が苦手なことを知っている)本人には言えないが、嫌な気持ちでいっぱいになり暴れそうになった。
ちなみに犬のプロフィール。名前はえっちゃん17歳パピヨン。痴呆症のため、吠えないし、走り回らないしおとなしい。
一緒に住んで思ったのは、臭いこと以外は、いい!癒されるし会話できるし、家にひとりでいても誰かといる気がするから、寂しくない。これがペットとの安らぎかぁと思うことも多くなった。
今まではペットを飼う家庭が信じられないと思っていたけど、生き物と共存するのもいいものだなと思うようになった。(人って変われる。)
あと、私は仕事優先で主婦放棄しているし子供もいないし、夫もえっちゃんがいれば寂しくないよね。
ただ、懸念は高齢していることだ。人間で言うと90代の高齢者。
つい1ヶ月前、ご飯を食べなくなった。えっちゃんもヤバいけど夫のメンタルもやばい。私がしっかりしなくては!とあらゆる問題に立ち向かった!
病院に行くと腫瘍ができていて、胃を圧迫していた。貧血も進行している。ステロイドのおくすりが始まった。副作用もひどく、苦しそう。私までこんなに悲しくなるなんて、思わなかった。
最近は薬の効果でえっちゃんは元気。よく食べることが我が家の明るい空間を作り出してくれているよ。えっちゃんありがとう!
まだまだえっちゃんは長生きしてほしいと思うよ。
えっちゃんの続編はまた後日。